都構想 統一選に望みって…

今朝の毎日新聞に大阪の維新の会の集票結果についての分析事。 http://mainichi.jp/select/news/20141220k0000m010150000c.html またまた、いわゆる「大阪都構想」に引っかけての分析らしい。マスメディアはどうして議会制民主主義の根本を無視するような動きを大きく伝えるのか。結局は議会を無視してきたツケなのに。

維新の会の顧問、だったか府市の特別顧問だったか、どっちでもあるのか分からない、上山信一氏がJRの雑誌「ウエッジ」4月号に「都構想の本質は大阪市議会の解体」だというコメントを寄せたことは以前にもふれた記憶がある。

市議会の体質が既得権益にしがみついており、都になると全員失職する…という理由から何でも反対する。だから都構想が進まない…てなことをのたまわっています。

あのね、本来の都構想というのは大阪市だけを解体するものではなくて、大阪市、堺市の政令市を中心として周辺市の再編も含めたそれこそ、大大阪構想だったはず。それに関しては広げた風呂敷が大きすぎて、実現なんて何十年というスパン以上のチャレンジが必要なのに、そんなに悠長に構えてられない。なぜなら、維新の会の方たちは、その実は別として形として目に見える成果のようなものが出る「スピード感」を第一に考えているから。

市民、府民、国民の暮らしよりも「スピード感」が大事であって、行政に求められる地道な努力や意見対立の調整役を買って出る気なんてさらさらない。自分たちこそが正しくて議会で反対する人たちは「抵抗勢力」である。だから議会を無視しても当然である。そんな理屈が通りますか?

もう一度民主主義、日本の議会制民主主義を一から勉強しなおして来い。そう言いたくなりますね。例え時間がかかっても、まどろっこしくても多くの意見の違いを乗り越えて、自治体には自治体の方向性が、国には国の方向性があることを時間をかけて探りだすのが本来の民主主義だと信じています。

維新の会のツートップが誕生してもう3年以上経ちますが、この間、府民、市民にとって「維新ツートップ」で何が変わりましたか。多様な府民、市民のための丁寧な説明がされた記憶がありますか。折角、過半数をとっていた府議会、今でも第一党の市議会で、本来の民主主義を信じている人たちならば、もっと懇切丁寧な説明があって当然ではないですか。従わないものは「敵」だと切り捨てる方向の軋轢しか生まない姿勢に終始していたのではないですか。


まだまだ書きたいことは山ほどありますが、今朝の朝刊から触発されて書きました。具体的な点についてはまた書きたいと思います。