9月11日の午後6時半から天六の大阪市立住まい情報センターホールで開催したシンポジウム「街場の学びが目指すもの」に本当に多くの皆様に来ていただき、あっという間に2時間の予定時間が過ぎてしまいました。
パネリストの内田樹、釈徹宗、鷲田清一、長谷川惠一各氏のご協力に感謝すると共に、ご来場いただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。
5年前の10月1日にナカノシマ大学のキックオフイベントとして中央公会堂で開催した「街場の教育論」ですが、翌年に「おせっかい教育論」として140Bから出版され、その当時の「教育」をめぐる「大阪的な」アプローチをしました。
その時点で感じていた教育行政に対する危機感は、残念ながら5年経った今、より大きな危機感を感じる状況になりつつあるというアプローチから今回のシンポジウムは始まりました。
前大阪市教育委員長だったエール学園理事長の長谷川さんの経験からにじみ出る現状のお話に会場は静まり返る瞬間もありましたが、後半は内田さんの「凱風館」、鷲田さんの「名前のない学校」、釈さんの「練心庵」というそれぞれ独自の街場の学びの実践に多くの方が「いまできることは何か」を模索する熱気を感じました。
長谷川さんのアジアからの留学生の地域活動との接点が生むもの、それが日本とアジアの、特に大阪とアジアの相互理解、非常に大阪的な親しみやすさが留学生の「大阪好きやねん」に繋がるというお話には「大阪」という土地が持つ力としなやかさを感じさせてもらいました。
今後も公共政策ラボの活動として「教育」や「福祉」、その他公共がなすべき役割に関したシンポジウムを企画して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
動画「街場の学びが目指すもの」