明日(’11.12.19)から1市民に戻ります。

2007年の12月19日から4年間、大阪市長として過ごさせてもらいました。退庁セレモニーが16日の午後4時半から市役所の1階ホールであり、4年前に緊張しながら初登庁したときとは違う感慨を胸に市役所をあとにしました。

光のルネサンス開会中なので、通常の執務時間内でのセレモニーでしたが、多くの職員や市民の皆さんも駆けつけて下さっての退庁は、皆さんの顔すらきちんと見る余裕さえなく、自分の中では一瞬で車に乗り込んだ感じの時間の流れでした。

明日は橋下新市長との引き継ぎが午前中にありますので、少しだけ市役所に行きます。選挙が終わって今日までの3週間は、市長になって初めてといっていいほどゆっくりとした時間が流れたような気がします。一方で18日までは「市長」なので、気を抜けない部分も当然あり、複雑な時間であったともいえます。

お世話になった方へのご挨拶、電話連絡などをこなしながら、多くの市民の皆さんにご挨拶できていないという思いはずっとありました。就任直後、最初のうちは「?」と思っておられた地域の方々も、「市民協働」「いっしょにやりまひょ」精神で走り回るうちに、「いっしょにやろか?」と応えて下さった方が年々増えていく実感がありましたし、財政改革と同時進行の重点施策にご協力頂き感謝の思いで一杯です。

今後のことは未定としかいえません。明日以降、外側から自分なりに大阪市政の進む方向をしっかりと見させていただこうとは思っていますが、何がどうなるのか明らかになって、それが多くの市民にとって望ましい方向性なのかどうかなどを見守りたいとしか言えません。

政令市・大都市ならばこその矛盾を抱え、しかし、だからこそ日本の自治体のモデルたるべしという気概を持ちながら、先人が積み上げてきた伝統や歴史がどう変わっていこうとするのか。マスメディアでは伝えられない部分なども私なりに考えることができればいいなとは思いますが、それも少し時間を頂ければと思います。

本当にありがとうございました。