地熱は日本を救うか?

市長選後にブログを移設して、気がつけば10万ページビューを頂きました。市長時代から別のサイトで書いていたものはカウントされていませんが、多くの方に見て頂いてありがとうございます。

さて、先日ツイッターとフェイスブックで書いた「地熱発電」に関するものをここにもアップしておきます。今後様々な場面で登場するであろう地熱発電関連。「原発再稼働」という大声の号令の陰にこの事実が横たわっているということを多くの人に知ってもらいたい。そういう思いです。では。

「真山仁さんの初めての「新書」。「地熱が日本を救う」(角川oneテーマ21)読了。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/201303-02/
3月10日に初版がでた本書には、私が知らなかった日本の地熱発電の現状がデータとともに読みやすく整理されている。「脱原発」しか言わないのでは、従来の「ムラ」の強圧の前に粉砕される。

「地熱が日本を救う」には、そうした議論だけではない、日本の地熱を巡る現状が網羅されている。原発再稼働だけを目指すかのような動きの裏側に、地道な、しかし、原発に代わるベース電源として火山列島日本が一番取り組まねばならない「地熱発電」の現状を示してくれている。

私は真山さんの「マグマ」、「ベイジン」など一連の著作を読み、周到な取材と、恐ろしいまでの先見性を小説という形で世に問う人だという感想をもっている。そういう意味では本当に「地熱が日本を救う」が示しているような、国を挙げての取り組みが前面に出てきて欲しいものだ。

この「新書」に書かれた余り報道されていない「前向き」の動き(研究開発予算、超党派議員連盟、産業界の動きなど)が、日本の今後のベース電源を「原発以外」に求める方向に大きくシフトするダイナミックな展開になることを期待したい。」


以上ですが、これをアップした途端にある方からこの記事の紹介が http://www.news1st.jp/index.php?s=28&item=2803 
着実に進んでいる部分が表に出てこないのは、何が何でも「原発再稼働」という流れを前面に出したいからなのか。産業界の要請でとか色々言われるけれど、地熱発電での日本の技術力は世界トップクラスなのに…。