2012年12月28日限定ネタですが…


今夜のラジオデイズ「ラジオの街で逢いましょう」は特番編成:18時半から20時半の2時間。私は気軽に「忘年会的座談」などと昨日呟きましたが、送られてきたメールには去年のこの時期の小田嶋隆さんの番組に対する軽妙な一年振り返りのネタが添付されていた。ムムム…。しばしひと唸り。

平川プロデューサーの基本姿勢は「あるがまま、流れるままを楽しもう」という開き直った姿勢がゆったり話を進められるネットラジオ、生だけネットテレビ完全中継という「不思議な」空間を作っている。でも、この一年のいわゆる「10大ニュース」という枠がかかると、その流れの話になるんだろう。

小田嶋隆さんは「無手勝流」のように見えて、極めて繊細な取り口で「あっ」といわす達人。平川克美さんは「プロデューサー的」思考から知らず知らずに自分の土俵に持ってくる天才。江川紹子さんとは初対面なので、今夜は緊張するかな?するわけないか。いえ、こう見えても結構アガリ屋なんですよ。

てな、わけで今年最後の上京は18時半から2時間の「ラジオの街で逢いましょう」という名の「インターネット、ユーストリーム」中継です。 http://www.ustream.tv/channel/radiodays-jp … 是非ご覧下さい。

「永遠の0」読中引用から派生して


今朝も「永遠の0」の読中引用に関して様々なツイートがあった。(引用と思っていない人もいるみたい)ツイッターが持つ機能のことや、政治家の資質ということを呟いた。そして内田先生のブログで「「トリクルダウン」はグローバル資本主義と国民国家のあいだの本質的な矛盾を糊塗するための「詐欺的理論」であるが、現在のわが国の政治家は全員がこれを信じているふりをしている。」とバッサリ。最後にリンクがあります。では。

私が読後感想ではなく、読中手が止まったことから書いた「永遠の0」の引用文。色んな反応があって当然…と思って、紹介。まるで、私がその言葉を発したかのように加工に加工が続いた(人から人へとリツイの輪が広がり、オリジが不明になる)ツイートで錯覚する人もいるみたい。面白い。

選挙活動でのネット規制が次の参院選までに解禁されそうという動きの中で、当然ネットでの言論空間の現実と、ツイッターのように匿名性の強い人たちが殆どで、言いたい放題のツールは逆に「規制」がかかるのではないか。でないと罰則を作っても適用できないほど拡散するでしょう。

政治家に求められるのは色々。国民生活、市民生活のことを絶えず考える姿勢と、将来を担う子どもたちの見本たりうる品位を持っているか…。古い考え方と思われるかも知れないが、ショー化した政界に、どれだけこういう資質をもった人たちがいるのだろう。それが「男前」を探せの意味だったのだが…。

公共政策ラボのシンポ「ポストグローバル社会と日本の未来」で内田先生始め、参加パネリストの共通意識でしょう。「国民国家とグローバル資本主義について (内田樹の研究室) http://blog.tatsuru.com/2012/12/19_1126.php … 」もともと切れ味のいい内田センセのブログ、比較的短文だけど切れる。

読後ではない印象は「読中…?」


「私はあの戦争を引き起こしたのは新聞社だと思っている。日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、講和条件を巡って、多くの新聞社が怒りを表明した。(中略)国民の多くは新聞社に煽られ、全国各地で反政府暴動が起こった。」百田尚樹著「永遠の0」講談社文庫p.423 

今、読んでいる「永遠の0」(少し遅きに失しているかも)。著者の百田さんは同志社出身。先日、校友会大阪支部でお会いしました。「海賊と呼ばれた男」を読む前に、先に読もうと思って手にしました。特攻ということばすら風化していくなかで、読んで良かったなと感じています。

「永遠の0」は零戦(零式艦上戦闘機)の素晴らしい飛行能力の記述に、開国以来の日本の技術調和、開発能力、いまでいうイノベーション能力の素晴らしさを提示してくれます。素晴らしいものを作っても、「人」を活かす術がない象徴が、敗色濃厚な段階での特別攻撃隊いわゆる特攻作戦。

子ども時代にお小遣いを貯めて、プラモデルを山ほど作りました。その中には勿論「ゼロ戦」や「グラマン」などなど。また戦記物の雑誌も読みましたが、オタクと呼ばれるほどではありませんでした。小説「永遠の0」では風化が言われて久しい、「戦争」の記憶を戦死した実の祖父を辿るお話。

生き残った人たちの取材を通して、実の祖父が「特攻」で死んだ事実を探っていく展開です。まだ最後まで読んでいないのに、先ほど紹介した「戦争を引き起こしたのは新聞社」という台詞で止まってしまい、つい呟いてしまいました。(苦笑)では、読み進めます。

以上今日の呟きから近況報告に変えて書きました。いきなりの台詞からの書き出しで面食らった方もおられたかも…。

滅多に反応しないのですが…


さて、めったに反応しない類のツイートを先ほど続けて投稿しました。「勝って兜の緒をしめよ」といっても知らない人の方が多いのでしょうかね。ある大阪府議会議員(維新の会)の方からのひと言に反応したものです。反応しすぎという「反応ツイ」も多いかもしれませんね(苦笑)

では、貼り付けます。

昨日の午前9時41分に、堺市から維新の会府議会議員として選出されている「永藤英樹」さん@nagafujihidekiから、港区の市議補選に関して呟いた件について私宛のツイート。反応しなくて良い内容ですが、御自身の活動報告サイトにツイッターが埋め込まれており、少しだけ反応します。

私のツイートは昨日朝、8時12分に「港区民にとって、あるいは大阪市民にとって、維新が掲げた「大阪市解体」という選択肢を支持したという民意が示されました。」と呟いたもの。それに対して「昨年の大阪市長選挙ではその民意は感じられなかったのですか?」と書かれたものです。

永藤さんは公職にあり、実名ツイートなので、ひと言。私は「大阪市解体」に繋がる判断を港区民がしたことが(民意)になると呟きましたが、去年の市長選で撒かれたビラには「大阪市は潰しません」とハッキリ書いてあります。 http://bit.ly/T4G3ph 

@nagafujihidekiさんが「その民意」というのは、私の「呟き」からは、「大阪市解体」やむなしという判断をした人の方が港区では多かったことを嘆いたもの。去年の選挙時には橋下さんは「大阪市は潰さない」と言っていたのを受けた「民意」であるとするなら、矛盾はありませんか?

以上、本来は反応しないで良いツイートにツイ反応してしまいました。

まぁ、来年は堺市長選があります。大阪維新の会は当然「堺市分割」を狙いながら「堺市は潰しません」というのでしょうかね???

がれき広域処理への疑問など


今朝のツイートはがれき広域処理に関するある方の質問から広がりました。まとめますね。

私には論評するだけの知識はありませんが、とりあえず【拡散希望】 @ある方のツイです: がれき受け入れについて医師の立場からの意見書が平成23 年12 月21 日の日付で大阪府知事の 松井氏と大阪市長に送られていました。http://bit.ly/tmv4YD 

瓦礫広域処理について、私は放射能の専門家でもありませんし、大阪市から試験焼却と埋立ての結果が発表されたものの「焼却前と変わらない」という内容も予測の範囲。それよりもなぜ遠くで処理するのか、それにかかる費用を被災地近くの復興や「森の長城」などに向ける方が知恵があるでしょ!

見えない放射能拡散を危惧する気持ちも分かります。でも、あれだけ反対の動きがあっても強行した大阪での瓦礫試験焼却…このこと自体を知らない関西の人たちが結構おられることを聞きました。そういう意味で【拡散希望】をツイしました。

被災地に思いを馳せる。当たり前として、なぜ福島の人たちを大規模に受け入れるということを全国で考えないのか。あるいは宮城、岩手の人たちも全国で受け入れようという動きこそ、この国としてしなければならないのでは。

震災当初と原発事故の実体が明らかになったころから、なぜ、国は緊急避難を県境で考えるのか…。不思議です。福島の原発事故による放射能の将来被害を防ぐためには日本全国で「人」と「暮らし」の自由移動(福島県民として避難先との二重県民として)を広域実施する…その方が国として自然。

東京都での広域処理の問題点もその視点がありました。大田区議会議員の奈須りえさん@nasurieに東京での処理費用などの情報をツイッターで貰ったのも随分前です。ツイ界では維新の市議の誰だったか「儲けるためには受け入れる」みたいなことを言ってたとか噂が…。 

以上ががれき関連のツイートでした。このツイートの最中にいろいろと反応があり、それにも返信したのは省いています。原発の安全神話は崩れたという事実。それと同時に「専門家」と言われる人たちにも大きな見解の隔たりがあることも見えた3.11。

「10万年後の安全」とは何か、是非ネット検索してみてください。人類の知恵、核の平和利用、それは放射性廃棄物の危険性が安全レベルに達するのに10万年もかかるという指摘の中で、今も増え続けている「廃棄しようのない廃棄物」の実体です。

ためていた思いのホンの少しだけ

ある意味、ふっきれた気持ちで今朝呟きました。相変わらず橋下支持者からは「批判ばかり」と言われますが、今の大阪市長という重責を担いながら、全国行脚している代表代行、地域政党代表の動きを伝えるメディアの姿に、半ばあきれながらためていた気持ちを、ほんの少し放出しただけです。

ではいつものように今朝の呟きから

大阪市長は暇ではありません。267万人と昼間流入100万人と言われる都市で、いつ災害が起きるかどうかわからない中でこれだけの日数を政務に充てることの異常さを、市民はどう思うのか。一市民として全く納得できません。

近い将来起きるといわれる、近畿に大きな被害を及ぼすであろう地震に対する備えはどうなのか。老朽木造家屋の密集したところで、自助、共助の体制にどれだけ直接行政として寄り添えているのかのチェックなど。公募区長や特別顧問に任せるだけでいいはずはありません。
 
市民の命と暮らしをどう守るのか…。制度を変えるだけで大阪が良くなるとイリュージョンを振りまいた方に大きなエールを送り続けた関西のテレビ、新聞。「市長批判」をするとスポンサーへの「非売運動」投稿や電話が殺到する。ならば、それよりも多い「翼賛報道批判」メールや電話が結構有効では。

すでに選挙の審判を受けて丸一年が経過しました。今は一市民として発言してもいいだろうという気持ちでつぶやいています。(笑)どうぞよろしく!

以上が一連の呟き。そして頂いた質問「市長時代、平松さんはどんな勤務だったですか?橋下さんのようならことは、可能な感じでしたか? 」に対しては
「街の隅々まで見て歩きたい…市民協働チームと土曜、日曜、可能な限り走り回ってましたので、想像したことも考えたこともありません。行政のトップでしたから。」と返信しました。


日本未来の党結成のニュースを受けて

昨日、滋賀県嘉田知事が立ち上げられた「日本未来の党」。ようやく、第三極とも言える政党としての出現かと期待できるのか。あと一週間しかない中での候補者選び、既成政党からの合流、野合批判などなど様々な「雑音」が渦巻くでしょうね。早く、顔ぶれが見たいものです。

批判として予想されるのは「小沢隠し」だとか、先ほどもいった「野合」批判。でも、「卒原発」という思いが中心になることで、選挙直前、不透明さを増しつつある既成政党、日本維新の会などとの違いは出ると感じます。それでも最終的には人物を見極められるかどうかでしょう。

僅か、12日間の選挙期間と公示まで一週間、つまり実質20日間を切っています。「第三極を二分」などという見出しが出た新聞もありますが、どれだけ「違い」をきちんと訴えることができるか。また、「日本の未来」を本当に託せるかどうかを判断したいですね

私は去年の3月11日、福島第一原発の事
故が起きた日は「クリーンで安全」という神話が崩れた日でもあります。それから広瀬隆さんの「原子力時限爆弾」を読み、小出裕章さんの活動を知り、当時の大阪市長として関西電力に「脱原発」の方向性を模索して欲しいと株主総会に出席して要望しました。

民主党のマニフェストが発表され、30年代に原発ゼロを明記したそうですが、今回、はっきりと「卒原発」を柱にした政党ができたことで、エネルギーシフトの問題を日本の産業界全体を通じ、今、電力事業で働いておられる方たちの「仕事の質」を変えていく力になればと思います。


そして、国を挙げて、原発大事故を起こした責任と、事故を克服しようという姿勢を、あらゆる分野で展開していく動きの第一歩を委ねられるかどうか。選挙までの時間は短いですが、政治家の質を問う政党としての「矜持」を明確に出して頂きたいと感じます。

愚痴ではないけれど…


今朝の新聞に例によって支持率調査が出ていた。ため息もので読んだ。そんな印象を呟きました。

政党支持率調査でまたも日本維新が上昇機運。by朝日。他紙も似たり寄ったりなんだろうな…。「投票に行ってもこの流れは変わらないだろう」といって棄権することほど怖いことはありません。そんな流れに「待った」をかけるのも、「棄権」や「白紙投票」では意味がないのです。

前回の衆院選で民主党が圧勝したのは「国民の暮らしが第一」というキャッチフレーズと、「改革」と称して、弱者を切り捨ててきたやり方への大きな不安・不満が「民主党」に流れた部分が大きい。期待はずれに終わった3年間で、この国に必要な政治家は「言うだけ」の人たちではないことが分かった筈。

受け皿は…というのが本当に今マスコミがこぞって名付けている「第三極」なのか? 何もかもメディア露出が先にあり、その場その場で大方針すら変えてしまうのが政治家の矜持か? わたしゃ違うと思いますがね。

変える」…誰のために。「スピード感」…事故が起きれば戻れない。「決断力」…この世は矛盾に満ちているのに、その調整すらできない証明。 結局「節度」のない、「相手を倒す」ことだけの政治を求める人が多いのか?

以上ですが、このあとに「ため息」が出るのを何とかしたいなぁ。

今こそ冷静に…なれと言われても…でも本当です。

ちょっと脱線気味のところもありますが、解散後の様々な動きについて、午前中に呟きました。

こんにちは。案の定、選挙一色の報道になりましたね。ギャグだと思ったと先日つぶやいた「太陽の党」は秋の陽よりも早く、つるべ落とし状態で日本維新に合流。でも、ネットでの批判的な意見と同時に、ムードに流されないような選択をとマスコミの論調も微妙に変わっている感じはあります。

そのマスコミの論調ですが、そもそも「第三極」のムーブメントを見出しとして欲しがったのはマスコミであり、絶えず批判を続けてきた自民党に代わる政党として民主党をもち上げた3年前の報道。更には支持率調査でジェットコースター政治を面白がった流れが今回は冷静かどうか。これも見極めないと。

何といっても去年の3.11以降。この国が直面していた少子高齢化社会と格差の拡大状況がより一層鮮明になっているにも拘らず、震災、津波、原発事故にどう取り組むのかを大きな方向性で明らかにしなければ「分かち合いの社会」を築くことなどできないでしょうね。

テレビのインタビューで「どこへ投票していいか分からない」という声が...
流れるにつけ、それに頷くだけでなく、「絶対間違いない候補」が見当たらなくとも、よりましな「候補」を選ぶことでこの国の方向性に意見表明ができるという日であることには間違いありません。棄権だけは避けましょうね。

ちなみに、「野合」批判という点では去年の大阪市長選挙で自民、民主の推薦と共産党の自主路線で応援を貰った私ですが、基本理念は「市民と共に」であり、その一点で4年の動きを見て、よりマシだと思われ、応援してもらったと思っています。それを「野合」だと大声で批判した人たちです。

最近も区割り案などが出ながら、過去の合区と同じ感覚の記事が出、「大阪市」として一体だからできたことを大阪府(都)が同じようにできるはずはないという当たり前のことを言い続けても届きませんでした。特に「維新の会」の市会議員は「大阪市」を潰すための存在です。

まだ、新人は一年半しか過ぎてませんが、「維新の会」の市会議員が大阪市を良くしてくれた実例を是非教えて頂きたい。特に自民党を離脱して維新になだれ込んだ人たちはベテラン議員の方もいたはず。何が良くなりましたか?市民にとって話し合いの場を多く作れましたか?地方分権の姿は見えましたか?

そんな人たちが新たな野合を企てる党首の下で幻想をふりまきながら、国政に足をかけようとしている。登る太陽ではなく、沈む傾いた太陽と共に。 冷静に、この国の政治を変えるには一度の選挙では無理。それを性急に変えようという主張は、ここまで病んでしまった国の力を削ぐ方向にしか働かない。

石原さんは本当に有名な方で、その人が代表になった。代表代行は今や飛ぶ鳥を落とす勢いの未来の頼朝だそう。…で、石原さんの実績って何?’73年に「青嵐会」のリーダーとして政策集団を率いたのが40年ほどまえ。そのころと変わっていないとすれば、40年かけて出来なかった証明?

解散当日のテレビインタビューで日本維新の会の松野議員団長が、現市長、(代表代行、他にも肩書あるんでしょうね)の手腕を評価。「二重行政の打破のために協力しようと持ちかけたが市長に反対されて、改革のために市長になった」というインタビューを見た。反対したのは当然私ということになる。

思わず、椅子からずり落ちた。松野さんって大阪府、市の二重行政のどこが問題だと指摘されたのか恐らく知らずに言っている。前知事肝入りの大阪府の調査会最終報告ぐらいは読めばいいのに。「統合本部」などではなく、「府」と「市」の協議会でやることが第一歩と書いてあるんだけど。

そして、そんなインタビューが流れると、多くの「二重」は無駄だという刷り込みをされた方たちが「やっぱり二重だったんだ。改革できてない」と新たな思いこみ。地方分権のニアイズベターの精神は殆どが府県から政令市へ財源と権限を渡せばすむ問題。二重が無駄なら「五重の塔」はどうなんねん。

あかん、関西人だからついウケを狙って滑ってしまう。現在ある道州制論議というのもある意味、現在の3重構造を4重構造にするとか、あるいは都制ができてしまえば、極端な話「五重の塔」的に新たな権力構造を生み出す可能性すらある。それを力でねじ伏せるだけのリーダーが必要という流れ…おぉ怖!

12月4日公示の16日投票。なら、公共政策ラボのシンポジウム「いま、日本、なぜ ポストグローバル社会と日本の未来」 http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1250943&rlsCd=001 は公示前日。当然出席の方々の熱いトークも選挙を避けては語れないだろう。チラシは bit.ly/UnGiZb

大阪市民の方で、具体的に大阪維新の会の市会議員の活動について、良くやっている、頑張っているというのを是非お教え下さい。勿論反対の証言でも結構です。代表の姿しか見えないのです。

歴史の空間で遊びましょうよ!

今日、国立文楽劇場で仮名手本忠臣蔵の夜の部をみますが、私が如何に古典芸能に知識がなかったのかも含め連続ツイートをまとめます。お恥ずかしい部分もありますが…どうぞ。

仮名手本忠臣蔵を見るにあたって、歌舞伎も見ていない私にとって、色々な「発見」がありました。子供の頃、銭湯の映画ポスターで「オールスター、総天然色」という文字が踊り、大スターの競演定番だった「忠臣蔵」。これとは違うということを、恥ずかしながら具体的に知ることになりました。

橋本治さんの「浄瑠璃を読もう」の最初が仮名手本忠臣蔵。その書き出しで、題材は赤穂浪士の討入であるが、史実は元禄14年(1701年)の「刃傷松の廊下」。しかし、寛延元年(1748年)初演の仮名手本…では舞台を暦応元年(1338年)の太平記の時代に移して上演されたこと。初演は大阪(当時は大坂といった筈とご指摘あり)。

なぜそうしたのかについて、橋本治さんは「幕
府が現実の事件をそのままドラマ化するのを嫌ったという事情もあるが、それ以前に浄瑠璃は自分たちの知っていることをそのままドラマにしないという性質を持っている」と続け、太平記に仮託した赤穂浪士のドラマではない。ただ、「仮名手本忠臣蔵」というドラマなのである。(「浄瑠璃を読もう」12頁)

江戸時代の庶民の芸能として大人気を博し、三業の切磋琢磨の中で培われてきた人形浄瑠璃文楽を、今の時代にどう見るかといった、面倒なことを考えるより、大阪という土地柄が育ててきた地味を楽しむ。

歴史の空間に漂う思いで「浸かればいい」。そういう指南をしてくれている本(浄瑠璃を読もう)だと感じています。国立文楽劇場は「文楽」だけを楽しむには確かに客席が広すぎるという難点はあるでしょうが、すでにあるものをどう楽しむかと想いを巡らすのもまた一興。楽しんできます。

以上です。

大阪市民…無くなるかも…


例によって今朝の呟きから:区割り案を報じる記事がきっかけでした。

読売の記事です:橋下市長が「尊重しないといけない。大胆な案だ」とお墨付きを与えたPT案に、区長らが「待った」をかけた形で、地域の利害がぶつかり合う区割りの難しさが浮き彫りになった。 http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121106-OYO1T00323.htm … この記事に抜けているのは「大阪市」をなくす為の区割り。

区長PTで進められている区割りの再編が、以前大阪市であった、「分区」や「合区」と同じ論調になっているのが不思議。夏成立の特例法案「第一条:この法律は、道府県の区域内において関係市町村を廃止し、特別区を設ける」=つまり、大阪市の廃市に直結する動きであることをなぜ大々的に報じない?

先日明らかになった5つか7つへの区割り案、4種類とありますが、これは恐らく、元々4つどころではなく、18種類ほどあるものの中から、比較的「飲みにくい」ものを先だしし、それなら「こんなん出ましたけど」という別案の方が優れていると「仮装の利益」という手法の一つかと。

区割り案=現在の大阪市が「廃市」になるんだということ。市全体で持っていた市民の税金をつぎ込んできた資産は「大阪府」が「都」に名前を変え、好きなように処分、自らの「負の遺産」解消に役立てようという形にしか見えない。いくらきれいごとをいっても、この間借金が増えているのは大阪府。

「大阪市は潰しません」去年の市長選挙の際に撒かれた大阪維新の会のビラ。確か「法定ビラ」だったと記憶。そして、与野党がにじり寄ってできた法律案には第1条に「市町村を廃止する」とある。大阪市民はこのことを知って、依然「都」がいいと判断する? pic.twitter.com/O0kjVx9k

私が呟いた内容に絡んでくる方の中にも、冷静にご意見を述べられる方もいる。でも、大阪市として一体だったからできた都市インフラなどが、市がなくなることによってどこに帰属し、そこから上がる税収が誰のために使われるという視点が欠落している方が多い。敢えて見ないようにしておられるのかな。

「特別区」になったら、それぞれの区に議会や議員が必要となる。それにかかる経費をどう試算するのかも示されていない。法律ができたので「市」が潰される根拠ができたということ。今の行政区にある全市的な資産は元々市民の税金からできたもの。その区だけの予算でできたものではない。

税収ということでは裕福な区もあれば、貧困な区もある。それを267万人、昼間流入人口含め380万人ともいわれる24区で調整するのか、880万人の代表である、一人のリーダーで決めるのか。つまり、現在の大阪市民の一人の思い(財産)は880万分の267万=30%強でしかなくなるのでは。

以上です。

石原都知事が辞職と「国民の生活が第一」結党パーティ

今朝の朝刊を一読した印象をまとめてみます。例によって、今朝の呟きを少しだけFB用に加工します。

別に「国民の生活が第一」を応援しているわけではありませんが、朝日新聞の今朝の紙面を例示してみる。昨日の「生活」結党記念パーティに4千人の記事は4面ベタ20行と写真。これが現職国会議員を50人近く擁する新政党への扱い。一方、都知事辞職関連は…。他の新聞、テレビも同じなんだろうな。

49人の国会議員を擁する「生活」の現役議員の方たちの日頃の動向は、恐らくそれぞれの支持者あての発信は
されているだろう。でも、なかなかマスメディアに載らないことで、第…極という存在でもないかのような扱いが続く。9月14日のMBS「辺境ラジオ」公開録音でも指摘があったなぁと思う。

「辺境ラジオ」は内田樹、名越康文両氏にMBS西アナが司会の不定期放送番組。「国民の生活が第一」の動きがニュースにならないのか。不思議だなぁ…という導入部分でのお話だった記憶が。「辺境ラジオ」のポッドキャスト http://bit.ly/f0T9CF で確認しようか。政局ってこうして「無意識に植え付けられる」印象に左右されてしまうのか。

新聞の見出しの付け方一つで「印象」は変わる。「記事内容を読んでくれるから、見出しはあれでいい」ということではない筈。多くの市政記者と話す中で、「なんであんな見出しになったの?」と聞いたことも多かった。記者は「デスクが…でも中身はちゃんと書いてるでしょ」との返事多し。

見出しと内容の温度差が大きいことはよくあるけれど、本当に読んでもらいたいことが「立つ」紙面というのは、読んでよかったなと思わせる導入、つまり「見出し」が「立っているかどうか」ではないか。見出しに印象操作されて、「本当に書きたかった」ことが埋没している場合が多くはないだろうか?

たまたま、今朝の新聞の記事の割り振りを見てて、感じたことを書き連ねた。都知事辞任会見、「生活」結党パーティが同じ日の紙面に出ていたことから、新聞の見出しやマスメディアについて、日頃感じていたことを呟き、少し手を入れました。

9条どうでしょう

10月18日に公共政策ラボのシンポジウムが終わった後の打上げで、2006年毎日新聞社から出た「9条どうでしょう」の文庫化(ちくま文庫)がきっかけで、内田樹、小田嶋隆両氏の交友関係が始まったことが話された。

もっと以前からのお知り合いだと思っていたのですが、6年前からとは少し意外な感。

そこから話は「9条どうでしょう」の内容に移る。

これについては私のツイートを再録します。
まず、シンポジウム関連を

「18日に開催した、「ポストグローバル社会と日本の未来」第2弾はニコニコ動画の会員なら見られるんですね。あと有料コンテンツとしても現代ビジネスチャンネルに上がっているようです。 http://bit.ly/VsAa8g ご覧になられた方のご感想も是非お寄せ下さい。」

そしてこんなことを午前と深夜に呟きました。

「シンポジウム後の打上げ席上、内田先生と小田嶋さんが出会うきっかけになった話が。06年毎日新聞社から「9条どうでしょう」を出すことでリアルなおつきあいになったそうです。ちくま文庫になって10月10日にでた「9条…」を翌日ゲット。知り合いに勧めたら先に読了されたとか…(焦)

まだ、途中ですが、「9条どうでしょう」、内田さん、小田嶋さんが話されていた「内容的には全く古びていない、むしろ今日的な」という側面を実感しています。共著者は平川克美さん、町山智浩さんの4人。ちょっと焦ってるので(笑)、今日中に読了したいなぁ。」

そして夜。

「9条どうでしょう」ちくま文庫版、読了。とても6年前に書かれたとは思えない。それと同時に内田樹、平川克美、小田嶋隆、町山智浩という4人の著者が、別に打ち合わせをしたわけでもなく、それぞれの切り口で「古くならない」テーマ、「理想」というものにアプローチしているからか。

今朝も呟きましたが、内田先生、小田嶋さんのお二人は、「9条どうでしょう」という本を書くことでリアルな交友関係ができ、その後の様々なセッションに繋がっている。その事実をシンポジウム打上げで知るまで「9条どうでしょう」という題名からくる印象に、避けて通った自分に気付く。

憲法第9条論議は、改憲派、護憲派と色分けして二項対立図式にピタッと収まってしまうかのような側面を持ち、できれば避けて通りたいテーマであろう。それについては文庫版のまえがきでも、6年前のまえがきにかえて、でも触れられている。敢えて踏み出した6年前を今に繋いだ文庫化は大きい。」

以上です。


大阪南港野鳥園のこと

14日の夜から、15日の夜にかけて「大阪南港野鳥園」についてツイッターで呟いたことをまとめます。

きっかけはこの記事からでした。
野鳥園……もったいないなぁ。開設から30年近くですか…。「 野鳥のオアシス、橋下改革で大ピンチ 大阪南港野鳥園http://t.asahi.com/8dwo 」

野鳥園。大阪港での釣り全面禁止という港湾局の動きに待ったをかけた時に、野鳥園の海側の釣り人が捨てたゴミや、禁止区域に違法に入り込む心ない釣り人の現状を見に行ったのが最初。多くの野鳥がノンビリと集まっているさまは、40年前には海だったととても思えない姿でしたね。

【民営化をやってどこがいけないというツイに】野鳥園の記事を読んでもったいないと思ったのに対し、いつものように公共が大金をはたいてやるべきか…という話に結びつける人がいる。野鳥園は多くのボランティアがいるから成り立っていることもご存じない。知らせない方が悪い…という展開。知ろうともしない自分のことを恥じることもない。


大阪市の埋立て計画で、今はフェリーが入っているATCの南側も、数年前はコンテナ船の基地。だから埠頭の裏側は積み上げられたコンテナで一杯だった。その更に裏になる野鳥園の土地は使いようのない場所。それを干潟にしようという先人の知恵が、40年近く経って小動物の宝庫になってる。


公金をジャブジャブ使って、いろんなものを建てたのは、随分昔の話。その負の遺産処理に四苦八苦しているのも事実。一方、野鳥園にいくらの税金が投入されているのか…手元に資料がないので分かりませんが、そんなに巨額ではない筈。どなたか正確なところを教えて下さい。(この直後、フォロワーの方から年間2300万円と)


何時行っても豊富な野鳥を小屋から観測できるわけではありません。それなら動物園にいけばいいということ。(笑) 人間の都合に合わせて鳥が群れるわけではありませんので…。季節によって渡ってくる鳥や、居心地がいいので居着く鳥や種類も様々。


野鳥園のHPはボランティアの方達が寄せてくれた情報に溢れています。団体で来た子どもたちもワイワイ言いながらレンジャーの説明を目を輝かせて聞く子、全く興味を示さず心ここにあらずの子。色々です。でも一度HPを覗いて下さい。http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/


まだ、南港野鳥園のHPを見たことないといわれる方で、興味が合う方は、最後のリンクで是非ご確認下さい。

シンポジウム「うちらの大阪!」を聴講して


3連休最後の祝日。エル大阪で開催された「うちらの大阪!みんなで考えよ!」という大阪の市政改革を考える実行委員会主催のシンポジウムを聴講してきました。元々は「ピースでリバティな大阪!どうしてクレオ!」というローカル色豊かな?タイトルだったらしいです。会場は7割ほど入っており、今の大阪に対する皆さんの関心の高さが現れているように感じました。

13時半から16時半までの3時間。コーディネーターは中島岳志北海道大学准教授、パネリストにピース大阪企画運営委員会委員の小田康徳大阪電気通信大学教授が「平和」について、リバティ大阪の設立時から関わったとご自身がおっしゃってた北口末広近畿大学教授が「人権」について、「男女共同参画」について上野千鶴子東京大学名誉教授、そして「福祉」について中山徹大阪府立大学教授の顔ぶれ。

シンポジウム全体については主催者からのまとめを待ちたいと思いますが、基調講演の中島岳志さんが大阪出身らしいノリのいい出だしでお話になった、「維新の会」の人気の陰りが色んな調査で報じられていることについて、「良かったとは思っていない。むしろ危ないのではないか」と冒頭に話されたことについて印象を書きます。

曰く、「急降下するということは急上昇ということとコインの裏表の関係なのだと思う。その問題こそが私たちが考えなくてはならない「橋下現象」の裏側にある「世論(せろん)」にあるのではないか。急降下するということは何かトピックスを見つけるとそれに対しての反応で急上昇の可能性も十分ある…」という分析です。

中島さんのお話はそのあと、頻繁に支持率調査がされるようになって以降、政権交代直後はおしなべて非常に高く、何かのきっかけで急降下してきた事例が山ほどあるからだと続きます。

維新の会の失速報道については、私も全く同じ印象を持っています。意のままにならない対象を既得権益と見なして叩く手法は、知事当選以降の同時期に市長であった私が身にしみて感じています。メディア露出の凄まじさと、歯に衣着せぬもの言いが、多くの方の共感を得る手法は、市長就任後も留まるところを知らず、森羅万象、国内問題のみならず、外交、防衛なんでもこい、当たるを幸い、切っては捨て、千切っては投げ…。

マスコミを見ているとそんな状態が続いているのは変わりません。

また、橋下批判か…と取られることを承知の上で書いていますが、「普通」の政治家であれば、いや、政府の閣僚、国会議員でなくとも間違いなく責任を問われるであろう類の発言が山ほどあるにも関わらず、彼の人気は衰えていないというのが私の感覚です。

新聞や週刊誌の取材を受けた際に私が例を挙げる橋下さんのスタイルは「360度回転銃座」を持っている人という比喩です。どんなことにもコメントでき、それも攻撃的な言辞をためらわずに出せるという強さは、一体誰を守っているのでしょうか。

彼が批判を向ける対象ではなく、自らとは関係なく、むしろ彼が先頭に立っている側にいると感じる人たちは、拍手喝采、溜飲を下げる場面も多々あったでしょう。しかし、その銃口はいつ自分に向かうか分からないという恐ろしさを感じても不思議ではないでしょう。だって360度回転するのですから…。

8日のシンポジウムを聞きながら、改めてそう感じるとと共に、こうした流れがどこまで行くのか、そんな声が主流になる日はくるのだろうか。その為には何ができるのだろうか。そんな思いで全体を聞いていました。やはり、気付いた人の輪を地道に広げるしかないだろう。単に大阪にとどまらず全国展開しようとしているのだからとも。

10月18日に東京でシンポジウムを開催します。

私が代表をしている「公共政策ラボ」(PPL-ピープル)のキックオフイベントととして、内田樹、小田嶋隆、中島岳志、平川克美各氏の参加で盛り上がった、「ポストグローバル社会と日本の未来」と題したシンポジウム。第1弾は去る7月19日に開催しましたが、その第2弾を10月18日に開きます。

「グローバル化、市場化が叫ばれる中、この国はどこへ向かっていくのか。日本の将来が心配で心配で溜まらない人たちが、東京、音羽に集結!政治の混乱、格差の拡大、少子高齢化、エネルギー問題などで混迷する日本社会の再構築をとことん語り合う」というのが第1回開催にあたっての紹介でした。

今回も大きなテーマは同じ。そして、前回の内田樹、小田嶋隆両氏に加え、第1回で「若い人の意見も聞きたいね」という声に応えて、1986年生まれのイケダハヤトさんに参加して頂きます。

会場は東京音羽の講談社講堂(前回と同じ)、詳細は現代ビジネスのページ、https://eq.kds.jp/g-business/2671/ でご確認下さい。

既に受付を始めています。人数に制限がありますので、お早めにお申し込み下さい。
会費は2000円です。お待ちしてます。


9月27日付け毎日新聞の記事から触発されて

毎日新聞9月27日に掲載された記事(http://mainichi.jp/feature/news/20120927ddm013100010000c.html)をきっかけに、私の過去ツイを振り返りながら今朝呟いた内容をここにまとめます。

生活保護関連のリンクツイート。大阪市は日本一受給者、世帯とも多いから、逆に制度の矛盾が一番表に出るはず。そう思ってプロジェクトチームを立ち上げ、全国の同じ悩みを持つ自治体と共に、様々な提言を国に対してやってきた。国の重い腰が上がったのを感じたが、弱者切り捨ての為ではない。

NHKの解説委員室というHPには今年に入って立て続けに起きている」餓死・孤立死についての視点・論点があります。http://t.co/nhFtK5RK こういう悲惨な状況におかれている人たちにこの国の憲法は生存権を保証。しかし、現場では不正受給を事前に防ぐ手だてが法整備も含め不十分。

不正受給を野放しにはできないという思いからのPTで、様々な問題点は浮き彫りになったと同時に、本来は最後のセーフティネットであるべき制度が、あらゆる貧困対策
の最初で全ての受け皿になってしまっているのが問題だと指摘し続けました。

では、過去のツイートです。最初に呟いた日付を付けています。

10年7月3日:生活保護制度に対し全国知事会、市長会から平成18年に「新たなセーフティネットの提案」を出しています。最後のセーフティネットである生保行政の問題と解決策を提案したのですが、当時は受け止めてくれなかったようです。http://t.co/FwwMtHnx に全文と概要版

10年9月15日:膨れ上がっている生活保護費の中に不正なものが潜んでいるのではと、この1年間PTを通じ様々な取り組みをし、不正事案の摘発に結びついています。長年の矛盾を正していかなければ、労働に対する市民、国民の意識自体が危機に瀕すると思います。

同日:生活保護費と市税収入の額比較について、何人かがツイートされています。生活保護費は予算額。市税収入は予算の一部。でも、財政の硬直化という言葉だけでは表せないほど巨額。全ての制度矛盾が見える大阪から抜本改革を訴え続けます。

同日:いわゆる水際作戦は大阪市はとっていません。本当に必要な人には生活保護があたる仕組みを大事にしながら、不正受給を見抜けない制度の矛盾、欠陥を国に訴えると共に、大都市やその周辺に起きがちないびつさを都市間連携で乗り越える努力を続けています。

10年10月5日:帰阪中の新幹線です。政令市シンポジウムでは、大阪市がこの一年間、PTを立ち上げて制度の抜本改正を訴え続けている生活保護問題について、具体的な例を挙げながらお話ししました。10月下旬に、政令市として改めて国に要望する予定です。

11年1月21日:現代ビジネス、永田町ディープスロートの私への取材ルポ、最終回「「生活保護急増」と闘う市長が「大阪都構想」を論破する 」 http://t.co/dwnAwkzn アップされました。是非ご覧ください。

11年5月30日:この間の生活保護制度に対する大阪市の取り組みについては、市のHP http://t.co/1Hnfwozr 「生活保護制度の見直しに向けて ~生活保護行政特別調査プロジェクトチームの取り組み~」に詳細を掲載しています。


今年の6月、ツイッターで紹介してもらった際に呟きましたが『@korosukechan1: 増え続ける生活保護受給者を守りつつ、不正受給と闘う平松前市長時代の取り組みを紹介した番組⇒「生活保護その実態大阪市の場合1~4」http://t.co/1PMlzbhh 』

12年6月7日:在任中に生活保護PTを立ち上げたのは、不正受給を何としてでも止めなければ、本当に保護が必要な人に届かなくなると共に、生保に対する偏見が拡がり、この国の人々の心が荒むと思ったから。そして具体的なことに取り組もうとした時に制度の壁にぶち当たる。一つずつ乗り越えようとした。

ツイッターからは以上。

この他にも中国人入国直後の生活保護申請が発覚した際の取り組みをツイート、ブログにまとめたこともありました。

最初に書きましたが、大前提は自立できない様々な状況を抱えた人を守るという立ち場は変わりません。それが憲法25条の精神だからです。

制度の不備で「不正受給」が横行している(全体件数から見ると生保の総数からではきわめて少ない「不正率」ではありますが)ことにどう取り組むのか、そうしないと現在起きているような「バッシング」の嵐になることは、明らかだったからです。

私が市長になる前に感じていた、「働けるのに働かない」「実際は資産があるのに生保を受けている」「大阪市は濫給の宝庫」だという「都市伝説」が本当かどうか…。本当であればどう補足し是正するのか。

そして、プロジェクトチームで検証し、全国規模で同じ悩みを持つ自治体の連携などで、いわゆる「囲い込み」の業者が申請窓口に同行し、「手際よく」申請し、それを自らの経営する「施設」に入れて利ざやを稼ぐという「貧困ビジネス」の一つの方法を大阪市では「入り口」はゼロにしました。

でも、不正の入り口の一つを閉じただけで、悪知恵の働く人たちとのイタチごっこであることは承知の上でした。一方で、行政側の怠慢(厚労省から市町村の現場まで)から増え続ける貧困の連鎖に効果的な施策を総合的に打てていないのも事実。

新たな「餓死・孤独死」を防ぐためにも、効率論を優先し、「小さな政府」という言葉が多くの国民、市民の骨髄にまでしみ込んでしまっている状況では、まず地域の方たち、さらには現場を預かる行政側からそうした善意の人たちを支える仕組み、それを私は「大きな社会で支える」ことにより、国民総意の下で25条の精神を死守することが、この国の新たな繋がりを生むと思っています。

この件ではまた改めて発信しますね。

ラジオの街で逢いましょう他、ラジオデイズのコンテンツ

ラボ立ち上げの際の呼びかけ人にもなっていただいた平川克美さんが主宰する「ラジオデイズ」には市長在任中から出演したことがあります。

そのご縁で毎月一回の「ラジオの街で逢いましょう」のホストとして、ユーストリーム中継と『「声」と「語り」のダウンロードサイト』 のコンテンツにも参加させてもらってます。


ラジオデイズのコンテンツになっているもので、最初に出演したのが、ナカノシマ大学東京編で2011年2月8日。

「アースダイバー」で読み解く東京・大阪 というシンポジウムでした。
中沢新一(人類学者) 釈徹宗(本願寺派如来寺住職)さんとの鼎談が
http://www.radiodays.jp/item_set/show/476
に上がっています。 

そして、二つ目が2012年4月13日の平松邦夫前大阪市長・平川克美「橋下市政を解剖する」 という対談です。

http://www.radiodays.jp/item/show/200938

さらに、2012年7月27日には「ラジオの街で逢いましょう」のホストが決まったことから平川さんとの対談で「地方自治とは何か」

http://www.radiodays.jp/item_set/show/569

いよいよ「ラジ街」ホスト、「平松ラジオ」としての第1回は観察映画は“驚天動地”の世界と題しNY在住の想田和弘(映画監督・脚本家・演出家・ジャーナリスト) さんの出演。

http://www.radiodays.jp/item_set/show/571

第2回が明治の熱狂娯楽、女流義太夫の魅力と題して鶴澤寛也(女流義太夫三味線奏者)さんとの楽しい会話。

http://www.radiodays.jp/item_set/show/578

10月の12日が担当日ですが、「戦後史の正体」がベストセラーの上位にランキングされている、孫崎亨さんに出て頂けることになったようです。12日の金曜日、「ラジ街」はいつも正午スタートですが、この日は1時間ほど早くから始めることになりそうです。詳細は後日お知らせします。

私たちにできること

これも、ツイッター、フェイスブックに投稿したものですが、「いいね!」ボタンは投稿からの時間経過を考えるとかなり多いものでした。(この時点で個人、FBページ合計250人)今のマスメディア(特にテレビ)が礼賛報道を続けている現状に、「変だな」と思っている方、「危険だ」と思っている方が多くおられるのだとは思います。勿論、ツイッターでは反論、非難口調も当然ありますが…もう、慣れっこです。

私の発信範囲も限られており、是非広がって欲しいと思い、ブログに再録します。

最近の「政局報道」につくづく食傷気味。国民、市民にどう影響するのかという視点はマスコミの「表舞台」では価値がないのだろう。(表舞台とは目立つところ、時間帯という意味です)

先日の連続市民フォーラム三回目、日本希望製作所副理事長のお話の中で、去年10月の韓国のソウル特別市朴市長誕生に力を出したソーシャルネットを使った選挙運動と、その広がりについてのお話が興味深かった。

日本維新の会について連日大きな紙面、時間を使って報道されている。党首は「多様性」を認めず、同じ価値観をもったものしか存在を許さない「政党」を創るように見える。「同じ価値観」という言葉をマジックワードに使われることの危険性を日本の歴史は示しているのではないか。

そして、その政党がキャスティングボートを握る世の中の「怖さ」を、どれほど多くの人が感じているのだろうか。「戦後民主主義」
はアメリカに主導された「アメリカにとって都合のいい日本」を作るためであったにしても、それを「日本のため」になるよう現実の対応をとってきた多くの人たちがいた。

今、連日、まるで維新の会が国会を席巻するかのような報道を続けているメディアには、こうした危険性の存在こそ大きな声で伝えて欲しい。マスメディアが、振り向かないのなら、気づいた1人が、2人になり、4人になり…そうした地道な活動を続けるしかない。

昔と違って、ソーシャルネットを駆使できる環境がある。その環境を十分に活かすには、小異を超えて、マスメディアが伝えない部分を、例え口コミでも広げられる人たちが大勢いる。異論もデメリットもあるだろうが、韓国の「落選運動」の成果に学ぶ部分もあるのではないか。

来るべき衆議院選挙、来年の参議院選挙には、「維新の会」が誰のために、何のために、この国を変えようとしているのか。本当に変えなければならないものは何か。当選することだけを目的に、それまでの政治信条を投げ捨てた人たちの「本性」を明らかにし、見極める「眼」が必要だとしみじみ感じる。

以上です。

時々、感情的になってしまうこともありますが…

私の直近のツイート「大都市として企業が基盤を置きやすい整備をすることも税収確保の道です。一方でインフラ整備は他都市比較でも抜きん出ている現状。例:地下鉄の営業距離、路線網。高度浄水処理水の全市給水などなど。そのノウハウを府民にも使って欲しいというのが府市協調だと。」とかきましたが、それに対しある方からの質問に答えたことをFBで並べます。その為にはまずご質問から。

【例に上がてる(原文ママ)、「地下鉄の営業距離数、路線網」は、公営で有る事は必要ですか?現状で初乗り運賃の高さや、市外への乗り入れが不十分で不便なのは、逆に市営故では無いですか?
高度浄水施設にしても、府市のいざこざが無ければ、府下へ広げて「大阪全域」の都市の魅力にならないのですか?「市」だけ良ければ、「大阪市」が発展するとお思いですか? 

大阪市の企業に働く従業員は、全て大阪市だけにしか住んでいないとお思いですか?】

とい
うものでした。
私の返信は次のようなものです。
【ご質問ありがとうございます。公営だからできたこと、それは市域内の移動手段を公平に確保すること。いつまでも公営でなければとは思っていませんし、そういう答弁を続けていましたよ。

今、完全民営化にすることの意味は?私はこれだけ株価も低迷し不景気の中でもデフレスパイラルとか言われる時に、営々と築き上げた市民の財産を「売り出す」ことが「企業経営感覚」の逆ではないかと思っています。

勿論、今、大阪市が「倒産の危機」に直面しているのなら、財産を叩き売りすることが必然でしょうが、なんとかやりくりしていこうとするときに、「優良資産は市場価値の高い時に売る」というのが経営感覚なのではとも思います。

そして、公営の大事なところは単純な経営感覚だけではない「より多くの市民(企業市民)の利便のために」というのが優先順位が高いということ。もし、将来目指したとしても、「完全民営化」ではなく、市の関与を残しながらという形では?

一つの質問にきちんとお答えするにはこれだけご説明しても足りないと感じますが、最後に運賃。日本の地下鉄で東京だけが安いのであって、大阪市営が高いのではないことはご存知だと思います。

もう一つお答えしますね。府市水道協議ほど情報をオープンにし、府と市、府下自治体の3者にウィンウィンの関係を目指したものはありません。頓挫したのは前知事の不作為。】

そして質問の最後市内企業従業員の件については
【思っているわけありません。】
とひと言だけ返しました。その後フェイスブックにまとめてアップし、多くの方が「いいね!」ボタンを押して下さいました。

ウィズと公共政策ラボのホームページができました。

私が代表をしている公共政策ラボ(PPL)とその運営会社(株)ウィズのホームページができました。

http://www.with-ppl.jp/

少人数、手探りでの立ち上げと並行して、東京でのキックオフイベント、大阪では連続市民フォーラムの開催。慣れないことばかりが続きましたが、市長在任中と比べればまだまだ余力がある…はず??(笑)

できたばかりのページで、ミスがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


このページでは、 様々な活動報告を載せたいと思いながら、色々と少人数での立ち上げ苦労がありました。まだまだ慣らし運転をしながら、でも、シンポジウムではフルスロットル…微妙なバランスです。

公共政策ラボ(PPL)のHPはここ。http://www.with-ppl.jp/ppl/ です。PPL会の会員も募集しています。趣旨に賛同頂く多くの方に会員になって頂き、私たちと一緒に「いま、日本、なぜ」を考えませんか。一般年会費1000円、詳細はhttps://www.with-ppl.jp/ppl/recruitment/

PPL会の会費ですが、会員募集のページの下部にある「フォーム」を使って申し込んで頂けますか?

口座名が書いてあるからといって、フォームではない入金になると、連絡漏れなどが生じる恐れがあります。

リンク先のフォームを使っておられない方の振り込みなどで、連絡先名簿などの作成に支障が出るおそれがあります。

会員になって何があるのか?HPから貼り付けます。
・シンポジウムや講演会などの予定を、一般に先立ってお知らせします。
・入場料は特別割引でご案内します。
・刊行物等がある場合は割引販売いたします。
・会員の方の論文や研究ノートも選考の上このホームページに掲載します。
・会員の方だけを対象にしたイベントなどの計画も予定しています

おおぜいの皆さんの会員参加をお待ちします。なお、法人として参加をお考えの方は賛助会員50000円(年額)となっております

新公募区長の暴言から見えるもの(ツイッター投稿分)

公募区長(淀川区)のツイッター発言【「アホか、相当な暇人やな」などと中傷するような書き込みをしていたことが9日、明らかになった。by産経新聞の酷さは、ツイッターを使い慣れていないという説明で納得できるものではありませんね。また、市長の反応としてもその論理は、自分たちが住民を統治する権力側―統治機構に住まう人間だから注意しましょうというような理屈に聞こえます。

また、選挙の洗礼を受けた特別職は過激な発言をしてもいいとも取れる会見が報じられていますが、これも違うでしょう。地域の安心・安全、生活の安定という使命を果たすためには、地域の住民の方々の理解と協力が必要なのはいうまでもありません。

市政改革方針では「大きな公共」を掲げ、地域活動協議会の設置に努めるとされていますが、その精神を理解されているのでしょうか。選挙で多くの方々の信任を受けているからこそ、一般職の公務員以上に発言、立ち居振る舞いは、他の範となるよう心がける。これが普通だと思います。

行政と住民はともに公共の担い手である、つまり市民は行政のパートナーになって欲しいとお願いするのが「市民恊働」への行政の姿勢。公募であれ内部からの区長就任であれ、パートナーへの暴言は許されないのが当たり前。11日の昼に呟きかけたことをまとめました。