日本未来の党結成のニュースを受けて

昨日、滋賀県嘉田知事が立ち上げられた「日本未来の党」。ようやく、第三極とも言える政党としての出現かと期待できるのか。あと一週間しかない中での候補者選び、既成政党からの合流、野合批判などなど様々な「雑音」が渦巻くでしょうね。早く、顔ぶれが見たいものです。

批判として予想されるのは「小沢隠し」だとか、先ほどもいった「野合」批判。でも、「卒原発」という思いが中心になることで、選挙直前、不透明さを増しつつある既成政党、日本維新の会などとの違いは出ると感じます。それでも最終的には人物を見極められるかどうかでしょう。

僅か、12日間の選挙期間と公示まで一週間、つまり実質20日間を切っています。「第三極を二分」などという見出しが出た新聞もありますが、どれだけ「違い」をきちんと訴えることができるか。また、「日本の未来」を本当に託せるかどうかを判断したいですね

私は去年の3月11日、福島第一原発の事
故が起きた日は「クリーンで安全」という神話が崩れた日でもあります。それから広瀬隆さんの「原子力時限爆弾」を読み、小出裕章さんの活動を知り、当時の大阪市長として関西電力に「脱原発」の方向性を模索して欲しいと株主総会に出席して要望しました。

民主党のマニフェストが発表され、30年代に原発ゼロを明記したそうですが、今回、はっきりと「卒原発」を柱にした政党ができたことで、エネルギーシフトの問題を日本の産業界全体を通じ、今、電力事業で働いておられる方たちの「仕事の質」を変えていく力になればと思います。


そして、国を挙げて、原発大事故を起こした責任と、事故を克服しようという姿勢を、あらゆる分野で展開していく動きの第一歩を委ねられるかどうか。選挙までの時間は短いですが、政治家の質を問う政党としての「矜持」を明確に出して頂きたいと感じます。

愚痴ではないけれど…


今朝の新聞に例によって支持率調査が出ていた。ため息もので読んだ。そんな印象を呟きました。

政党支持率調査でまたも日本維新が上昇機運。by朝日。他紙も似たり寄ったりなんだろうな…。「投票に行ってもこの流れは変わらないだろう」といって棄権することほど怖いことはありません。そんな流れに「待った」をかけるのも、「棄権」や「白紙投票」では意味がないのです。

前回の衆院選で民主党が圧勝したのは「国民の暮らしが第一」というキャッチフレーズと、「改革」と称して、弱者を切り捨ててきたやり方への大きな不安・不満が「民主党」に流れた部分が大きい。期待はずれに終わった3年間で、この国に必要な政治家は「言うだけ」の人たちではないことが分かった筈。

受け皿は…というのが本当に今マスコミがこぞって名付けている「第三極」なのか? 何もかもメディア露出が先にあり、その場その場で大方針すら変えてしまうのが政治家の矜持か? わたしゃ違うと思いますがね。

変える」…誰のために。「スピード感」…事故が起きれば戻れない。「決断力」…この世は矛盾に満ちているのに、その調整すらできない証明。 結局「節度」のない、「相手を倒す」ことだけの政治を求める人が多いのか?

以上ですが、このあとに「ため息」が出るのを何とかしたいなぁ。