2009年6月25日(木) 知事「政党支持」発言について


今日(25日)市の事前調査(委員会)が終わってから、市政記者クラブに出かけました。定例会見とは違い、市政記者の方たちと色々話をしたいなと思ったときにはぶらっと顔を出すようにしています。本来なら木曜日には定例会見があるのですが、今週は事前調査開催中ということでスキップしており、紙面を賑わしている知事の「政党支持」発言について取材依頼もあったことから、記者クラブで話をしようと思い出かけたものです。

知事の政治資金パーティにお邪魔したときに、乾杯の発声を依頼され、そのスタンバイで舞台袖にいたときに、東国原知事、中田横浜市長もおられる中、「市長、地方分権のために政党支持をはっきり打ち出しましょうよ」といわれたのが最初でした。

その後橋下知事の発言はどんどん大きくなり、そうしたグループ結成まで動きが加速したという報道の反面、今日夕刊の中田市長発言に見られるように「特定の政党支持に向けた動きではなく、政策提言グループを作るという行動に同意した」という冷静な判断が出てきています。

知事のパーティの際に具体的にどう返事をしたかは忘れましたが、東国原知事に「橋下知事が走り過ぎないようにお願いしますよ」と話したことは覚えていますし、お断りしたという認識です。「この指に止まらない人は敵だ」的な二者択一思考で一元的に判断できるほど地域主権、地方分権論議が深まっているとは思えないことや、大都市のあり方を具体的に言及している方が皆無といっていい状態の中で、基礎自治体の長として行動はできないと思うからです。

今日の記者クラブではこうしたことを話すと同時に、大阪市の今年の国家予算要求で最重点項目である「生活保護の国庫全額負担」という項目をきちんと謳っていただければ、当然その政党を支持したいと思うでしょうとも話しました。

生活保護制度を、本当の意味でナショナルミニマムであり、最後のセーフティネットとして国の責任において整備しないことには、勤労や雇用、教育、生き方など全てにわたってきちんとした価値観を再構築することはできないだろうと思っています。各政党がきちんとこの点を謳っていただければ確実に変わるのですが・・・。