ツイッターこそ書き込んでいるものの、酷暑の夏が過ぎ、一気に秋の訪れが感じられるようになるまで、2ヶ月近くこのブログに向かえませんでした。今も、多くの懸案を抱えており、家に帰ってからもじっくりPCに向かいながら、自分の思いを記す時間的、気分的余裕もありませんでした。
8月に一度も更新をせず、9月が今日で終わるということで「9月は書いたよ」というアリバイ作りのブログになってしまいそうです。(あらかじめお詫びしておきます)フォト交差点も更新頻度が下がったことから、現在工事中となっており、公務での動きや写真については大阪市のホームページ「市長のうごき」に掲載されていますので、またそちらを覗いてくださいませ。
http://www.city.osaka.lg.jp/johokokaishitsu/page/0000047160.htmlがそのURLです。
7月22日に中国人の入国後すぐの大量生活保護申請についてのブログを書いて以来ですが、このときは厚生労働省が新たな判断をしてくれたことのご報告でした。その後、法務省、大阪入国管理局の方針待ちという状況が続き、9月21日に入管から「在留資格取り消しに向けた意見聴取」に乗り出すという報告を受けて、その意見聴取の結果を待っているところです。
生活保護行政特別調査プロジェクトチームのこの一年は、行政の縦割りを少しでも崩し、機動性を心がければ、日本一生活保護受給者が多いという行政体ならではの、制度の抜本的な見直しに向けての動きに繋がりつつあります。その過程で矛盾を感じながらも制度にのっとった作業をせざるを得ず、悔しさを噛みしめながら仕事を続けた職員や、漫然とその日を過ごし、自ら考えることをせず「こなし」てきた職員もいることが浮き彫りになってきました。
2年9カ月の市長経験の中で、大阪市の至らなさ、大都市であることに胡坐をかいて、直接行政としてきちんと市民と向かい合ってきたのかという点で、首をかしげたくなるような事例も数多くあります。その一つ一つをきちんと整理しなければという思いも日一日と強くなっています。
この間、知事との意見交換会や、一方的に代表(知事)だけの意見を報じるバラエティ番組に対する思いなどもあり、2本の番組にも出演して私の思いというものをお話しました。
一方で、大阪維新の会代表としての橋下知事の発言は、大阪都なのか、分市なのか、区の独立なのかまた、誰のために、何のためにか分からないブレ方にも思え、地方分権の本旨は何処へいったのかという思いがつのります。
また、マスメディアの一部で、軸が定まらない大阪維新の会代表の発言を単に報道するだけという姿勢が多く見えるのも残念でなりません。大阪市だけを標的にして府の財政破綻の現実から少しでも目をそらそうという作戦だとすると、折角「府市あわせ」と揶揄された状況から、府市協調を進めようという当初の歩み寄りが何だったのかという、まるで狐につままれたような感覚に陥ることもあります。
私は長い「府市あわせ」な関係を少しずつでも解きほぐしていけると思っていますし、そのことが本当の意味での関西復権に繋がるとも信じています。去年のこの時期には、多くの大阪市民から「二人で頑張ってや」という応援を頂いたのが、今年春の御堂筋オープンフェスタの時には「あんたら仲ようしいや」という声に変わり、最近、多くの区民祭りでは「負けたらあかんでぇ」という声が数多く聞かれるようになりました。
勿論、私にそういう声をかけてくれる市民は、知事の圧倒的な人気の高さに比べれば少数であるのかも知れません。でも、確実にその数は増えているとも感じています。そうした市民力こそが大阪を支えてきた底力であるし、民が主役という大阪ならではの歴史と伝統であると思います。
今後も様々な機会に変わりつつある大阪市の発信を心がけます。トップページにツイッターでの私のつぶやきを見ていただけるようになっていますが、私だけのつぶやきなので「意味不明」の部分もあるかと思いますが、@hiramatsu_osakaがアカウントですので、また覗いてみてください。